昭和初期から現役です

活版印刷

わたしたちの作業場には、たくさんの紙に埋もれるようにして古い機械が並んでいます。
威厳すら感じるほど存在感たっぷりの自動活版印刷機。
まるで機関車のような重厚感を持つ裏カーボン機。
丸い版やレバーがかわいらしい手動活版印刷機(通称 “手フート” )。
これらは印刷の歴史を紹介する展示物ではなく、今も毎日稼働している現役選手たちです。

活版印刷について

とても簡単に言うと、活版印刷とは、金属のハンコにインクをつけ、それを紙に押し付けて印刷する方法のこと。
印刷した紙を触ってみると、かすかなデコボコを感じます。活版印刷にしか出せないこの味わい、若いクリエイターなどを中心に、根強いファンを抱えています。大切にしたいオーダーメイドの印刷物、こだわりの名刺などにおすすめです。

活版印刷の歴史

1902年(明治35年)の創業以来、わたしたちは幾度か、道具を保つことすら難しい状況を経験いたしました。数年前、がれきと泥の中から職人たちが拾い上げたのは、活版印刷の主役であった「活字」。残ったのはほんのわずかですが、これらも雄弁に町の物語を伝えています。